日記/熱

久しぶりの日記。不定期すぎる。

 

超かぐや姫観た!(今?)

TLが一色になるほど話題になり、劇場公開も落ち着き、波に乗り損ねかけたこのタイミングで観ました。やっと。

率直に面白かったし、正しくアニメとしてめちゃくちゃ楽しかった。なんというかとにかく"今"を感じる作品だなという腑の落ち方。

良かったところいっぱいある。

あの綺麗すぎ作画の中で動くかぐや/ヤチヨのレトロ漫画的な表情だったり、ワールドイズマインのMVリスペクトのカットとか、8千年の時間を歩んでこられたのは彩葉との思い出とあの歌があったからという…良かった………。

あくまで"ハッピーエンド"を目指し、求めるという一貫した意思で駆け抜ける作品だったしそれをやり切る為にかなり削ぎ落とされた部分が気にならないかと言われると気になる。そこに意識が行って乗り切れなかったところもあるけど、それはこの作品に対して求めるのはやっぱり筋が違う気もするんだよな。(でもやっぱ兄貴との試合の下りのボリュームデカくなかった!?)

構成として仕方ないんだけどそこをメタ的に受け取るほど(特に構成)賛否の否の方に寄っていってしまうと思う。そんな事をするのは捻くれたオタクだけだろ。はい…

個人的にはなんとなく不完全燃焼感があり、具体的には作品のどこに重心を置いて観れば良いのかが掴み切れなかったな。

いやでも良かったんですよ…彩葉さんが10年かけてハッピーエンドに辿り着いた時、本当にあの表情が答えだから………。

 

近況。

ここ1ヶ月ほど何も手がつかない状態が続いてて終わってたしいよいよ困っていたけど、篝火#15が全てを吹き飛ばしてくれた。

非公式の大会コミュニティが8年ずっと増長し続け、遂に幕張メッセの地にまで広がるって1週間経った今でも夢だっのでは?となる。

あの規模感の中でステージも照明も配信台もバチバチにハマっててとにかく凄かったし、TOP8とかもうやり過ぎですよ。MkLeoを始めとする海外勢の活躍、TOP4が全員世界一経験者、その中でのあcolaさんが再び篝火を制するという流れ、出来すぎ。本当に。

自分はやっぱ何かの作品、イベントや競技の熱に焼かれて続けていないとダメだな〜とはなった。

 

重くのしかかってたDJも前向きにやれそうで少し安心。

色々、もう色々振り回されずに楽しんで行きたい。切実に。

 

"9-nine-新章" 感想

終わってしまった...。ゲームとしてのnineに区切りがついてしまった寂しさがすごい。

新章まで読み終えて、やっぱりnineは救いのお話だなと思う。

〇与一

ただそんな"救い"が印象的なnineで、与一だけは翔に殺されるという最大の救い/贖罪すら都の手によってその機会を奪われ、何も成せないまま生きていくしかないという真逆の結末。

与一にとって単に死ぬことではなく、"翔に殺される"事が重要なのでそれが最早叶わない以上は消えるしかない。翔たちとの断絶を含めどこまでも孤独のまま救いがないが、それでも彼はいつもの笑顔で消えていく。

悪役として良いキャラだったのは間違いないし、深沢与一というキャラの着地点がしっかりと描き切られていて思い残すことは無いです。ありがとう。

 

〇蓮夜

そして高峰蓮夜というキャラ、ここまで来て本当に好きすぎる。

この世で最初に与一を孤独にさせてしまったという罪の告解と、せめて自分だけは与一の全てを受け止める覚悟を口にする場面が声色含めて美しい。

"与一の味方で在り続ける"ことは蓮夜にとって、与一への贖罪でもあった事が最後に明らかになって余計に刺さってしまった。

蓮夜は本質的には善性を持った優しい人間で、そんな人間が最初から一人の人間に対する罪と覚悟を背負って生きていたという事実のギャップに刺されている。好きだなあ......。nine、男キャラ達がずっと最高。

もし与一に救いがあるとするならそれは翔に殺される事ではなく、蓮夜の存在そのものが本当の救いだったんじゃないか。ただ、与一がそれを自覚することなく蓮夜の前からも消えてしまったのがまた皮肉なのだけど。

 

nineはほんとうにキャラ達が思いを吐露したり、寄り添う言葉を渡すような"静"のシーンがとにかく良い。作品においては一番刺さった部分。

 

 

新章、回り回って都が翔のことを幸せにする...救う存在になるのがめちゃめちゃ良かった。最終決戦枝の翔が救われない辛さがずっと残っていたので、その翔に対して「この枝でだけは幸せにしてみせる」と宣言する都の覚悟が本当に嬉しかった。都を救う枝でもあり、翔が救われる枝でもあった。

 

それぞれのヒロイン達とのアフターストーリーは言わずもがな全部最高の報酬だったんですけど、個人的に希亜の「最近、笑えるようになった」の台詞に食らいました。二人がこういう些細な変化を噛みしめながら日々を生きていって、ゆきいろの最後の希亜の笑顔に繋がっていくんだなあと思うと.........。

 

あと最後にプレイヤーの名前を入力する演出、あれはもうnineという作品においては純粋な演出以上に色々な意味が詰まったサプライズで痺れたし、作品後半は特にナインとして翔と走ってきた感覚が強いので最後の最後に改めての"相棒"呼びの嬉しさよ。

アーティファクトがきっかけに始まった翔とヒロイン達との関係は、アーティファクトが無くとも笑顔を交わす関係になれる。ナインに言った翔の頑張りを見届けるような、全員で笑い合う一枚で締まるのもまた良い。

 

本編後タイトルに戻って来た後にソフィとだけはナインと繋がっていて、本当のおまけという感じのソフィとの会話が沁みる...。ずっとありがとうソフィ...。

 

 

何度も何度でも言うけど、nineをプレイして駆け抜けた約一か月、本当に楽しかった。プレイ中の没入感、プレイ後の脱力と余韻の心地良さ、自分がADVゲームを好きな理由が詰まっているような体験が出来た喜び。nineを作った全ての方々に感謝しかないです。

プレイした時期もアニメ放送中(2025,07)というのもあって、コンテンツとして今めちゃくちゃ盛り上がっていてこの熱のままイベント等々を楽しめるのが嬉しすぎる。

スピンオフも発売決定していて何が語られるのか楽しみ。あとASMRも絶対買います。福利厚生が手厚いコンテンツだ......。

 

こんなにもnineが自分の中で大きな存在になるとは思っていなくて、本当に出会えて良かった。大好きな作品。ありがとうございました。

"9-nine-ゆきいろゆきはなゆきのあと"に寄せて

karaut18sabi.hatenablog.com

 

9-nine-、駆け抜けました。こんなにも好きになるとは自分でも想像していなかった。間違いなくここ数年で一番作品に熱中し、深く入り込んでプレイしていたと思う。美少女ゲームとしても、ADVゲーム体験としても本当に楽しかった。

 

凄かったな、ゆきいろ... クリア後、余韻で5時間近く何も出来なくなるってなんだよ。人ってほんとに開いた口が塞がらなくなるんですね。絶句に次ぐ絶句。

(本編通していちばん長く、かなり掻い摘んで書いてます。)

 

〇与一

希亜の話も死ぬほどしたいが、与一の話も死ぬほどしたいので書きます。

 

与一、悪役としてとにかく良いキャラだった。孤独から生み出たラスボスとして、悪人としてブレずに描かれ切っていた。

特に、希亜たちを殺し続け翔を追い詰めていく辺りの与一の崩れない優位感、絶望感、不気味さ、場面演出等々全てを含めた悪役・深澤与一の描かれ方の素晴らしさたるや...。本当に吐きそうになりながら読み進めていた。

 

nine、翔やヒロイン達は作品を通して成長/変化していくのに対して、敵側(与一・蓮夜、イーリスもか)はずっと価値観や行動原理が一貫しブレないという対比が好きで。

だからこそ最後の戦いで、ある意味完成されていた"悪"がブレてしまった与一の憐れさが映えていて良かった。

 

多分、イーリスの境遇に対して人生で初めて他人への共感を覚え、仲間意識を持ったんでしょうね。理解者だと。しかも無意識に。

そんなイーリスに、与一は最後の最後に手を切られてしまった。他人を信頼することも、頼ることも無く一人で歩んできた与一が初めて手を伸ばした相手に裏切られるという憐れさ。初めて獲得したその信頼すら与一の一方的なものだったというのを含め、空っぽの殺人者の結末として綺麗過ぎる。

 

振り返ってみれば翔も与一も互いに友人として気に入っていた存在な訳で、けれどもそこには深い断絶があり、絶対に分かり合えない関係性だったのが本当にこう、刺さるな……。最後まで不理解のまま消え去ってしまった。

さらに言えば、唯一寄り添い続けてくれていた蓮夜を最後まで顧みることもなかった哀しさ。

三人で机を囲み食事していた風景があまりにも夢のあと過ぎる。

 

〇希亜

別の意味で絶句しました。助けてくれ

都とはまた違うベクトルで王道のヒロインだった気がする。

 

ゆきいろは希亜がイーリスを殺せなかった原因を探ろうというところから始まっていく訳だけど、その原因は希亜の妹の死によるものだった。

希亜は強いひとではなく、「強くあろうと生きてきたひと」なんですよね。妹が好きだったヒーローの様にと。もうこの時点でキャラとして刺さっている。

 

あと、これはゆきいろ通してそうなんですけど、希亜があんまりにも可愛すぎる。ここにきて美少女ゲームやってる楽しさが凄かった。これで好きにならない訳がなくないですか???

 

希亜が猫と触れ合うシーン。この枝の翔にしてみれば猫に対して素を見せる希亜をしっかり見るのは初めてな訳で、しかもこんな笑顔を見せるのはさあ、ズルいじゃん.........。そりゃあ翔は好きになるだろうという。

"萌え"に殺される!!!

あと、たとえ別の枝であろうと春香先輩と希亜の友人としての関係性が変わらないのが本当に嬉しい...互いに名前で呼び合う下りに意味が増している。ずっと仲良く好きなことの話に花を咲かせてくれ…。

 

希亜が自分を変える為にどうするか考えた結果、それは「自分の弱さを人に見せ、頼ること」だった。その方法はって?そう、翔の前でTシャツ一枚でだらけきる所を見てもらうんですね。ギャップに殺される!!!!!!!

制服も私服も肌面積が少ない印象が強かったキャラがこんな隙だらけの格好でポテチ食べながらゲームするとかいう致死量の""萌え""を喰らったらダメだから、人って。

オタクを殺す者?

本人的にはだらける事に罪悪感を感じているアンバランスさも、翔との会話の中で少しずつ希亜の纏う鎧が氷解していく様子もまた良い。

 

半ば強制的に今までの自分を変えるという行為に希亜は必要な事だと前向きに捉えていて、個人的に凄いなと思った。

今の自分と向き合い、価値観を変えようとするのってそれこそ勇気が要ることだと感じるので。そういう事への躊躇いの無さは希亜の強さであり良さなんだよな。

 

翔が眷属化についてソフィに相談している会話を聞いていた希亜が翔の意図に憤り、胸ぐらを掴んで「二人で、背負うの!」と言いつめるシーン、大好き過ぎます。関係性と構図に焼かれてしまう。

どちらかが守り、寄り添う関係ではなくあくまでも対等で在ろうとするんですよね。あなたが背負うものは私も背負うってそれはもう愛だよ。

はるいろでもそうだったけど、相手を信頼しているからこそ真正面から気持ちをぶつけられる希亜の強さ、在り方が好きだ...。

 

良かったシーンが多すぎる。

 

特にイーリス討滅後、記憶を受け取った翔に希亜が「おかえり」と言う場面はクソボロに泣いてしまった。無理だよ。

あの枝で希亜と死別してからずっと、プレイヤーにとっても長く翔が苦しみ奔走していたのをずっと見て来た上、長い時間強い感情を抱いて読み進めていたので、様々なものが詰まった再会のシーンが本当に温かく優しいもので......こみ上げるものがありすぎるだろうという.........…。

 

 

あの日死んでしまった/救えなかった妹への贖罪として、希亜はずっと妹が好きだった"ヒーロー"の様に在ろうとしてきた。

背負った後悔も罪の意識も消える事はないけれど、救ったものも同じように消えることは無い。

イーリスという悪を倒し、結果的に多くの人を救ったことで希亜にとっては贖罪...夢を果たせたという着地。

ずっとnineのこういう場面が好き過ぎる。刺さっている。静かに、確かめるように言葉を繋いでいくシーンが。

 

夢を果たした後、ヒーローとして在り続けた希亜自身の救いはどこにあるのか。

それこそが翔の存在そのものであり、ラストシーンの太陽のような希亜の笑顔が何よりもの答えになっているんだと。

"少女の夢ーーその果てに。"というコピーに対する完璧なまでのアンサーだった。ありがとう...。

 

 

〇翔

最終決戦の枝の結末、翔は死んだという解釈の話。

 

今の翔の状態を分かっているレナが「......じゃあな。楽しかったぜ、お前と一緒に暴れるの」と言うのはあまりにも別れの言葉過ぎる。

イーリス討滅後、駆け付けたヒロインたちに言った「会いに行くよ」という言葉は翔とヒロインとでは意味合いが違うミスリードなんじゃないか。

 

与一に都も天も春香先輩も殺され、最愛の希亜の遺体を見せつけられた翔の心はとうに限界だった。それでも折れることはなく、ナインの存在を知覚し、世界の眼で4人を繋ぎ幻体の能力と4人の力を以てやりきった。

 

行き止まりの様な世界で、みんなの死を抱えていく翔に向けるソフィの優しい声色が、突いてくるように染みてきて泣いてしまう。辛い......イーリスを倒したという最大の救いはあれど、それでもあの翔が背負ったものの重さに対する結末が死という辛さ。

でもだからこそ、直後の希亜との再開シーンが余計に眩しく映るんですよね...。

 

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演出の話書こうと思ったけど、それすら野暮に思えてきた。

ゆきいろ、ゲーム体験として初見でしか味わえない演出のインパクトや楽しさがとにかく凄まじいものばかりで、どうかこれからプレイする人達は本当にまっさらな状態で体験して欲しいと思ってしまう。

 

今回で1回区切りになるのかなと思いきや、しっかり新章へと繋がる終わり方だったのが以外だったかも。新章楽しみすぎます。

 

 

"ゆきいろゆきはなゆきのあと"、ありがとうございました。

本当に、本当にnineと出会えてよかった。ありがとう、作品に深くハマることの楽しさを思い出させてくれて。

 

孤独に寄り添うもの ー "9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ"感想

karaut18sabi.hatenablog.com

9-nine-の話をします。前回の"そらいろ"から少し経ち、"はるいろ"(春風先輩ルート)もクリアしました。

nine、面白すぎる!!!助けてくれ!!!!

 

進めていくにつれてフォーカスされるキャラが減り天に焦点が絞られていく"そらいろ"とは対照的に、"はるいろ"は終始様々なキャラ達との交流があり、その交流の中で春風先輩自身が変化/成長していく描写がすごく良かった。今までで一番恋愛色が強く出ていた気がする。

そして起こった出来事も明らかになった事も濃い上に多い(本当に多い!)。やりたい放題かよという設定開示と伏線回収のオンパレードで目が回る感じ、たまらない。本当に楽しかった。

 

〇蓮夜

色々あるけど高峰蓮夜という男の話をさせてほしい。何よりこのシーンに喰らい過ぎているし、一番書きたかった。男の感情が刺さりすぎ。

こんな最高の台詞が聞けるとは思わないじゃん

仲間とファミレス来れたのが嬉しくてドリンクバーではしゃぐかわいさ、その上他人への配慮を欠かさない優しさを持った人間がこの台詞を言うの、あまりにもズルい。

蓮夜の与一へのスタンス、優しさそのものなんだよな。殺人を犯し、どこにも行けない友人が孤独にならない為に世界を敵に回してでも寄り添い続けると宣言する男、本当に最高。オタクはこういう関係性に弱いんだからさあ!!!!

ここのシーン、蓮夜は与一の暴走を止めてほしいという気持ちもあった上で、与一の孤独を知ってほしかったんだろうと思う。蓮夜にとっては与一の友人でいてくれた翔に。

 

nine、というか"はるいろ"は「孤独」がテーマの一つな気がするし、その孤独に対するアプローチが"その人に寄り添う"ということも一貫しているのが良い。

だから春風先輩と翔/与一と蓮夜のペアが対比になっている様に見えるのは多分意識してる描き方だと思う。それぞれの在り方が違うだけで、孤独を抱えたふたり同士だと。

 

〇与一

色々あるけど、一番印象に残ってるシーンはやっぱり翔の殺人を与一が防ぐ(横取り)シーン。翔の一線を守るのがお前なのか〜という。

翔が自分と同じ殺人者になったら気兼ねなく殺すと与一は言ったが、それは"自分と同類"という大義名分がないと殺せない(殺さない)と言っているも同義なわけで。

翔に対する言動と行動が矛盾してるのが個人的に刺さってしまう。もっと翔に対する感情描写を見せてくれ~~!

 

翔との出会いの話もちゃんと見たいな、孤独だった翔に話しかけた与一の感情をさあ...。

 

〇春風先輩

なんといっても今作のメインヒロイン。春風先輩、想像の軽く上を行く濃いキャラでめちゃくちゃ好きになってしまった。色々な意味を含めて一番やりたい放題やってたヒロインなんじゃないか。

最初の方にも書いたけど、春風先輩が自らの自己肯定感の低さや他者との関わり合いを少しづつ克服し、成長していく過程が丁寧に描かれていて本当にストレートにそこが良かった。その原動力は翔に対する恋心というのが一貫しているのも含めて。恋する乙女の無敵さよ。

 

序盤、与一が殺人を犯していたこと...その闇に気付いてやれなかったことの悔しさを吐露する翔を、春風先輩が抱きとめるシーンが個人的に大好きで。

天ルートのラストの場面といい、昏い感情にさらわれそうになっているひとを受け止め、その人のために自分の言葉を渡していくみたいな場面に弱い。静かな画と、染みていくような言葉の優しさが...好きだ...。

だから終盤で翔が自らの意思で殺人を犯しかけたとき、今度は"わたくし"に頼らずに春風先輩が翔をもう一度抱きとめ言葉を渡していくシーンが本当にめちゃくちゃ最高なんですよ。序盤のシーンのセルフオマージュになっているのが綺麗過ぎる。

この"はるいろ"で二人が得たものが詰まっているシーン。最高。

 

何より希亜との絡みがすごい良かった。イーリス戦の時に春風先輩の翔に対する気持ちを知った上で友人として真正面から、春風先輩の弱さと迷いを叱咤し立ち上がらせる希亜の優しさ、それにしっかりと呼応して立ち上がる春風先輩の熱さよ...。この2人、お互いの性格のネガティブな部分を上手く補う形になっていてそういう意味でも良い友人関係だなと思う。ありえないくらい二人がかわいい猫の下り最高。

 

春風先輩、一方で思ったことをそのまま言っちゃって悲鳴あげながら自滅するし料理はポンコツだし自分から性癖開示し始めるしでだいぶ楽しい人すぎる、好きや...。天とはまた違う明るさを持った人で喜怒哀楽の変化がコロコロと変わるので見ていてすごく楽しい。

良かったシーンが多すぎる!!!!

 

あと春香先輩、Hシーンの差分が明らかに一番多かったし一人で色んな性癖を担ってて笑ってしまった。やりたい放題ってそういう事じゃないから!無敵かよ。

 

〇イーリス

清々しいまでにラスボスだったけど、最後ソフィが語ってくれた話で印象は少し変わったかも。イーリスも孤独から始まったひとだったんだな……。

 

イーリスの依り代としてここで成瀬先生が活躍するのも良かった、役割としてしっかりキーパーソンだったし声優さんは凄すぎる。

 

vsイーリス戦の話をしない訳にはいかない。実質のラスボス戦だったけど、与一たちの活躍・オーバーロードによる翔の死に戻り・春風先輩が能力覚醒したりと目まぐるしく変わる状況のボリューミーさが凄かったし、人外との総力戦バトルみたいな感じで読んでいてめちゃくちゃ楽しかった…。

あとBGMが完全にRPGボスのそれだったし、荘厳なコーラスと共に疾走感溢れるメロディーが格好良くてゲームBGMとして最高。

いやでもイーリス自体もボスとして大分クソゲーだが、イーリスからしてみれば翔も大概インチキで笑ってしまった。短期間で何度も殺されても全くブレない翔のメンタルもヤバい。

 

〇ソフィーティア(イーリス)

最後の種明かし。本編のラストでソフィーティア本体のシルエットが出てきた瞬間一番大声あげてしまった。じゃあアニメのOPはだいぶ核心の要素映してませんか!?

 

ソフィはイーリスが善性を守った果ての存在であり、今のイーリスはアーティファクトの私物化という誘惑に負け魔女になってしまった存在だったという話。

ただ、ソフィから伝承のお話に補足が加わる。イーリスは元々の世界では人一倍魔術の知識がありながら、その魔術を使えない研究者として軽蔑されるような扱いを受けていた。一人でアーティファクトを回収したという伝承も、内実は下っ端だったイーリス一人に仕事を押し付けたから…ということだった。

 

悪として歪み切ってしまったイーリスは既に同情の余地は無いにしても、"孤独"そのものだった彼女の環境に、寂寥感を覚えてしまう。

でもだからこそ、そういう環境の上で善を貫いたソフィの強さと優しさが際立ってくるんだよな。そんな人が雑な態度をとりながらも翔たちの事を見続けてくれたのが嬉しくて...ありがとう......。

 

そしてソフィから、魔女イーリスを完全に滅してほしい、鍵は今まで登場した8人のメインキャラとあなただと告げられる。いや急に矢印をこっちに向けるな!ビビるから!!

 

プレイヤー=別の世界の翔(様々な枝の翔たちの集合的無意識じゃなく、どこかの枝の翔が無意識下で接続されたという認識で合ってる?)で、そのプレイヤー自身が9人目の鍵...ナインであり、"選択肢を実行し未来を変える"ことそのものがナインの能力(オーバーロード)だった。

これマジで、ADVゲームにおける選択肢というシステムそのものを作品の重要設定に組み込む事、その設定に対してタイトル回収がされるという二重の気持ちよさで凄すぎた。舌を巻くとは本当にこのことだし、nine面白すぎるだろ。

 

 

いや、これ次回どうなるか全然読めないな。与一や蓮夜がどういうところに落ち着くのか、何よりヒロインとしての希亜がほんとに楽しみすぎ。

作品としてどういう着地をするのかも楽しみだな~。ここまで作品にハマってるのが久しぶりで、(新章もあるけど)一旦は次で区切りなのが少し寂しい...。

 

"はるいろはるこいはるのかぜ"、ほんとに楽しかった。ありがとうございました。

"9-nine-そらいろそらうたそらのおと"が本当に良かった話(感想)

クリアしました。腰を据えて美少女ゲームをプレイするのは久々で、友人から「神ゲーだよ」とこの作品をオススメされ、なんとなく流れで借りてプレイした訳だけど、思わず時間を忘れて読み進めてしまった。いや、こんなに感情が揺れ動くことになるとは思わないじゃん……めちゃくちゃに良かったです。

 

軽く作品の事を書くと、まず"9-nine-"シリーズは4部作で構成されていて、それぞれパッケージに描かれている一人一人のヒロインに焦点を当てたシナリオを進めていく...といった内容になっている。そして今作は4作品あるうちの2作目に当たるけど、なんでいきなり2作目の感想を?と言われても「本当に良かったので...」としか言えない。都(1作目ヒロイン)が嫌いなわけじゃないです、信じて!!

 

・この"そらいろそらうたそらのおと"(天ルート)、いきなり超~~~~不穏なモノローグから始まったのでウキウキで始めた顔が真顔になった。怖いよ!!そうだね、強制的にヒロインが死ぬバッドエンドを踏ませるようなゲームだったねこれ!

 

・これは終始思ってたけど、翔と天の掛け合いが聞いていて本当に楽しい。兄妹ならではの距離感でしか出せない罵り合い、冗談とツッコミのテンポ感等々が聞いていてとにかく気持ちよくて、それだけでシナリオを読み進める推進力になるの凄い。シナリオもそうだけど声優さんって改めて凄…となった。

 

・対抗組織リグ・ヴェーダの出会いをきっかけに香坂先輩や希亜との絡みが増えたけど、基本みんな善の人間でよかったな。その肝心のリグ・ヴェーダは空中分解3秒前の雰囲気だし完全に蓮夜くんと愉快な仲間たちで笑っちゃった。

 

・天のスティグマが大きくなってるの、不穏すぎ!!ここから割と身構えてたな。こういう何気ない場面で出た要素が後々とんでもない爆弾になるの、アタシ知ってんだから!

 

・精一杯の勇気という勇気を振り絞って涙をこらえながら、ゴーストに殺されそうになってるお兄ちゃんを助けに飛び出す天、本当に良いシーンの1つ。恐怖で立つのも精一杯で、それでも兄を助ける為に立ち向かう沢澤さんの演技の臨場感も相まってこっちが泣きそう(泣いてる)になってた。

事が終わった後、怖くて動けなかったと言う天の謝罪をあえて飲み込んでいつも通り接する翔の優しさも余計にグッと来てしまう。体が硬直してしまうほどの恐怖心を振り切って翔を助けたことは紛れもない事実だから...。良い兄妹すぎ。

それはそれとしてゴーストの存在ごと消し去ったの、能力として強すぎる。強すぎるが、それ以上に能力行使に対する反動への不安がすごい。どう見ても良くないやつだよあれ!浸食て!!

ゴーストの対策を言っていなかったソフィに真っ当な怒りをぶつけた後、さっきフォローしてくれたのにと怒ったことを謝る天、良い子過ぎる。

天がどんどん甘えるようになってきたのは能力行使の反動なのか~...そうか~...。天からの好意のスキンシップが状況悪化してることの証左って辛い。絵面だけ見れば良い場面なはずなのに。

 

・能力暴走は加速し、とうとう天が娘だという事実が抜け落ちてしまった母、嚙み合わない翔との会話、し、しんどすぎ………

会話の流れから母は天の事を忘れてしまったという事実を察した瞬間、めちゃくちゃゾッとしてしまった。しんどいけど、こういうある種ホラーチックな演出は好きなのでこの見せ方はかなりアガりはした。しんどいけど…。

絶望的な状況で冷静に助言をしてくれるソフィ、頼もしすぎる。全体的に天ルートのソフィは頼りになる相棒感が強くて好き。ほんまにありがとうな。

両親や友達に話しかけても「誰ですか?」と自分の存在が忘れ去られている事を目の前で実感させられる恐怖、マジでホラーだろ。でも翔だけはしっかりと自分を認識していて、「お前を忘れない」って言ってくれたのは天にとってどれだけ救いだったんだろうか。

 

・こんな辛いデート回があるか!!世界から天が忘れ去られていくのも、それを天がどう受け止めているのかを想うのも全部ひっくるめて辛い。あまりにも薄氷の上で成り立ってるような現実だけど、でも天は正気を保っているのがすごい。翔の存在のデカさ...。

・こんな辛い告白があるか!!!!!ここら辺はもうずっとしんどい。

一番大事な天の告白に対する選択肢、こんなん受け入れますやん...でもYesの選択肢がさあ、まさかバッドエンド直行選択肢だとは思わんやないですか......

ここでNoを選択できた人はマジで主人公すぎる。

 

〇バッドエンド(告白同意)

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・本当にそうなるとは思わねえだろ!!!!!!!!

これは物語序盤で不穏な空気を感知して予想したやつだけど、まあ、おおむねこの画像の言葉の通りになってしまい「ぐあああ...おぇ…あああ..….」みたいな呻き声を吐きながら、すごい感情で天とのセックスを見てた。およそHシーンを見る感情ではない。すごいぜnine。

これはでもエロゲならではのシーンって感じでめちゃくちゃ良かった。こういう昏い雰囲気を孕んだHシーンってR18版だからこそ味わえるものだから。

あとこのバッドで初めて流れる"never forget"という曲が本当~~~~~~~に最高。音楽として刺さりまくってしまい、そしてあんまりにも場面とマッチしていて余計に感情ぐちゃぐちゃになっちゃった。こういうピアノ曲に弱い.........。

天は一人で消えることを選び、翔の中から天の存在は完全に消え去り、ソフィがその結末を見届けてEND。綺麗にバッドエンドだ。あの物語最初の翔のモノローグはバッドエンドの話だったの、ミスリードがデカすぎる!

 

〇告白を受け入れない。

・自分が消える前提で、最期の思い出を作るつもりでそんな大事な告白をするなと叫ぶ翔、最高!!!!!!主人公やお前は!!!!!! 

バッドを読み終えた後なのもあって、腹を割って言葉を交わし合いながらお互いの存在を実感するというのが凄く綺麗な文脈に見えて染み入ってしまった。

 

・その後色々なんやかんやあってゴーストも蓮夜も倒し(端折り過ぎ)、勝ったッ!第一部完ッ!

天ルートの香坂先輩、大事な場面でいつも助けてくれるの頼もしすぎ。いつもありがとう…。

 

・翔がゴーストにかけられた「これでお前も立派な人殺し」という言葉が呪いになっていて、直接の殺害はしていなくとも死に至らしめたのは事実だと、殺したんだと罪の意識に苛まれていた事を天に告解するシーン。今まで翔がそうしてくれていたように手を握ってくれる天のCGが月のように美しくて最高。

おわ~~~翔は天にとってのヒーロー......。消えかかっていた自分を救ってくれた翔の言葉を、今度は天が返すの綺麗過ぎる。

一度は生きること...存在することをほぼ諦めていた天の口から、どんな形であれ翔と繋がれたことは今まで生きていて一番嬉しかったと溢すの、本当にその声が温かいもので泣いてしまう。救ったものも確かにあるんだよ。

 

・天ルート、いわゆる"妹ヒロイン"の関係性の落とし所が絶妙で新鮮だった(あまり他の作品を知らないからそう映るのかもしれないけど)。この2人は大前提として兄妹なんだという良さを大切にしているのが伝わってきて良かった。

天が消えるのがトゥルーだったら狂ってたなこれ。良かった。関係性が少し変わった天と変わらない日常に帰っていくエンドで最高!!

 

・お前ラスボスやったんか与一…

翔が特異点だから今まで友人ポジとして立ち回ってたとかありそうだなお前~~。

 

これからどうなっちゃうんですか!?香坂先輩ルート楽しみ!!アニメもう始まんの!?観ます!!

面白かった〜〜〜〜、ありがとうございました

月姫 秋葉ルート感想

・秋葉ルート、いわゆる遠野家ルートと呼ばれてる話を読むのは初めてだったんですが序盤からアルクやシエルルートとは本当に全く違う展開になって行ってまずそこでビックリしたし、今までのアルクやネロが出て来る流れに馴染みがある自分にとってとにかく展開が新鮮で滅茶苦茶楽しかったなという気持ち共に、アルク・シエルルートはヒロインと最後には一緒になれるという終わり方だったのでそれが無かったのが印象的で

少し苦さが残るというか、でもあの終わり方は綺麗なもので中々複雑な気持ちになったけど確かに良い物語だったなと… 

 

弓塚さつき

序盤から秋葉では無くさつきに焦点が当たりに行ってる(イベントCGに驚いた)流れになっていてかなり驚いたんですけど、"またピンチになったら助けてくれるよね?"ってこの時点でもう嫌な予感しかしなかったです はい…

・今までみたいに殺人衝動でアルクの事を追う流れにはならず、さつきさんを追う流れになってえっ!?!?となったけど知得留先生が言っていたネロと会う事になった根本の原因を変えるってこういう事と  いや、でもヒロインの一人であるアルクの出番があの後ろ姿だけなの衝撃  凄いな月姫

メルブラやその他諸々の外伝作品をなまじ触れてたので事情はある程度察してはいたけど、やっぱり弓塚さつき死徒になってしまった人間だったんだな……

・ 「志貴くんが、わたしの仲間になってくれればいいんだから…!」の立ち絵の表情滅茶苦茶カッコ良い〜〜 あの暖かい笑顔の印象が強かったキャラだからこそのギャップで良い

・吸血衝動を持った事で志貴の事を理解出来ると言うさつきはさあ……… シチュエーションが行き止まりの路地裏なのもさつきの状況を暗に表しているみたいで辛かった

色んな所でさっちんルートが望まれていて完全にその事が理解出来たし確かに見たいなとなったんですけど、でもそれ以上に彼女との別離のシーンが綺麗なもので……

 

・殺人事件はもう終わったんだからという言葉が出て来る朝の会話は完全にネロを倒した後で見たやつなんだけど、構造的にさつきさんはネロの様な(中ボス的な)立ち位置も持ったキャラでもあったんですねこれ

・全員未成年の飲酒パーティー、漫画でもあったとはいえ今じゃ絶対出来ない様な描写で笑ってしまった 色々と堂々!!

翡翠のお酒の飲み方も酔う姿もかわいい

・秋葉お前志貴の居る学校に転校して来るんだ!?!?!?!!!!!?それは聞いてなさ過ぎて流石にビックリしてしまった 

いや、有彦を先輩呼びする秋葉このルートでしか見れないレアなやつでは?

秋葉が転校して来てからメチャメチャ兄妹してる朝の風景何もかも新鮮だ~となる、シエルルート以上に秋葉ルートが見た事ない話の展開で驚かされ続けてる

シエル先輩、アルクとも秋葉とも相性悪いの笑った 今のところヒロイン3人とも相性が悪いの何?

 

どのルートでもこの、先輩の正体が明かされる時からが一気に物語に踏み込むトリガーみたいな感覚があって好きなんですよね

・シエル√の時のアルクもそうだったけど前のルートでのヒロインとの台詞や構図をそのヒロインと相対するシーンで持って来るの本当にずるいしルートの概念をこういう部分で活かしてくるの凄い

「わたしが憧れた、どこにでもいるようなふつうの男の子なんですから」

先輩…………

最後の最後、先輩を殺さずに済んだのは弓塚さつきという志貴にとっての傷痕が志貴を人としての最後のラインを守ってくれたんだな…

志貴の夢の原因の話を読んでいてらっきょのチャンネルの話を思い出してたけど、アルクルートでもこれに近い話ありましたね

今の社会のチャンネルを外れてしまった存在不適合者の話

これ、思うとこのルートにおけるシエル先輩を殺してしまって殺人鬼になってしまったBADENDの志貴や吸血鬼になってしまったさつきさんに当てはまる内容でもあるんだな…

・いやそうだよね!?志貴と意識が繋がっているというのは前のルートではロア(四季)っていう話だったはずでやっぱり秋葉と同調というのはミスリードで、同調しているのは遠野四季の方と

おわ〜〜〜遠野四季……ロア時のあの姿では無く四季としての側面の姿をゲームのビジュアルでガッツリ見るの初めてだから滅茶苦茶嬉しい…月姫だ…………

七夜!!!!!!遂にこの名前が触れられるんですね!!!!!!!!

  四季と志貴  二人ともどちらも互いに殺してしまった/殺された存在という関係なのか…


・退魔四家の話!!!!!!!いややっぱり知っている単語や情報が出て来るとテンション爆爆爆爆爆上がり

志貴の殺人衝動はシキの同調(=遠野の血)による物では無く、彼の本来の血である七夜の退魔の血によるものだったんだと……だから一際外れている真祖であるアルクに殺人衝動を覚えたアレも七夜の血が原因で、同じく吸血種になっていたさつきさんに意識が逸れたのもそこが理由に入ってるんだななるほどな〜〜〜〜〜〜

あとアルクを十七分割した志貴の手業もこの血によるものだった感じなんだろうか

「志貴という子供は八年前に死んでしまった。それは命としての死ではなく、存在としての死です。」

これつまりあのシエルルートの最後に出て来た子供の志貴=七夜志貴って事ですね

事件の転換点となった八年前から、慎久に暗示をかけられた時からが今の遠野志貴の存在になると

漫画版にあった七夜一族が殺された事件の描写(多分本編OPの描写はここ?)はこの先語られるのかなとか、まだ若干回収されてない部分もあるのでこれは後の翡翠琥珀ルートで明かされるんだろうか


・「貴方が居なければ私はあのままでいられたのに、貴方のせいで私は弱くなってしまった」

那須きのこ~~~~~~~~~…………………………………………………

秋葉とのベッド(布団)シーンの流れの導入が個人的には月姫の中で一番好きというか綺麗だなと思います

秋葉が自らの事を悟りながらも志貴と重なる事の喜びもあり様々な感情が涙として出る描写がとにかくも良くて、これはエロゲーとしての良さが出てるというか…だからこその雰囲気と描写だよなあと…


・"半分の命"ってそのまま志貴の事で  秋葉が力を半分しか使わないで苦しんでいるそもそもの原因が志貴って 助けようとしていた本人ってそんな皮肉ある?

・反転してしまった秋葉…先輩の言う通り本当に手遅れだった、もう本当に戻れない所まで行ってしまったとシキにとどめを刺した場面で理解せざるを得なくなってしまったのがひたすら辛いというかやり切れない気持ち…


○ノーマルエンディング

本来なら秋葉も志貴も2人生きる事が出来たという、それだけ見ると良いエンディングなんだけど  2人共が再び元の日々戻れないこれはやっぱり"ノーマルエンディング"なんだよな……

秋葉の事もそうだけど志貴の身体に関してもこの状況を続けていたら間違いなく良くない方向に向かっているので、そう長く続かない生活になるやつじゃないのかな いや 苦い…


ノーマルを見た上で

"暖かな午睡"というトゥルーのタイトルが効いてくるな…

○トゥルーエンディング

トゥルーに行くための選択肢があれだったので若干予想はしてたけどやっぱり上手くは行かない、2人とも戻るというのは両立はしない辛さ

2人が戻通りに暮らすにはどうすれば良かった、と言ってもあの状況になっていた時点でどうしようも無くて…

とはいえ秋葉が起きた時にはナイフを残して志貴の身体は消えていたっていう部分、死の点では無く線を引いて終えてたので身体は消えないと思ってたからこれは秋葉に命を返した事で身体が消えてしまった…みたいなニュアンスで秋葉が志貴の鼓動を感じたのもそれによるものかな  でも全然違うかもしれない、分からない

ここら辺上手くぼかしてある描写なのでもしかしたら秋葉の言う通り志貴は生きているという嬉しい可能性もあると思うので、ここはもう読む側の想像に委ねられている感じですね…

・一つだけ気になったのがトゥルーでの秋葉の会話に"秋葉や翡翠が叱られる時も志貴は2人の事を庇ってくれていた"ってこれ、翡翠は志貴とは割と近い距離感で小さい頃居たんじゃないか

前のルートで見た白いリボンをくれた女の子って翡翠なのかなそうなると

このまま順当に翡翠琥珀ルートの予定なのでここら辺の話もやってくれるだろうし楽しみ

・あと個人的に秋葉ルートのトゥルーは主人公がその命を使ってヒロインを救い、救われたヒロインは主人公の帰りを待ち続けるというなんだかHFを思い出す構図が印象的だったなあと

ノーマルはその構図の主人公とヒロインの立場が逆転しているのでそこも印象的でした


月姫のプレイも折り返してあと2ルート、次は翡翠ルートやって行くぞ…

 

 

月姫 琥珀ルート+月蝕感想


良かった、本当に幸せな良い時間だった

終わった後の青空の様な、少し晴々した気持ちの余韻がひたすら嬉しくて 本当に大好きな、最高の体験だった……


以下感想

 

・ああ、志貴の遠野の家における最初の記憶と最後の記憶って翡翠琥珀の2人のものなんですね…

あーーーーー、琥珀さんの立ち絵差分 ここに来て遂に見れるんですねこれ…翡翠ルートという彼女の事が語られる話を終えるまでは確かに見れないですよねこれは

琥珀さんの趣味の園芸、要するにこれは薬を作る為のものという事でそれは翡翠ルートでのあの薬だったということだったと

あーー、秋葉と翡翠に裏庭に行く所を見つかっちゃまずいって琥珀さんは何もかも知ってますもんね…

・あ!?えっこれつまり睡眠薬持って来てくれた翡翠って本当はこれ琥珀さんだったっていう事なんですね!?!? 表情の変化といいそりゃこれ翡翠ルート読んだあとじゃなきゃ分からないわ!!!!!!


・「恥ずかしいなあ、得意分野のお料理でドジしちゃうなんて」

ああこれ、志貴に対する………

・うお〜〜〜〜〜、秋葉の会話のタイミングも秋葉の飲むお酒も全て琥珀さんにコントロールされている…

こういう、前のルートを辿っているからこそ語られずとも琥珀さんの行動の意図や演技の部分が見えてくるのが凄いなと…

 

・秋葉のCGと同じ、紅葉の前に佇むという構図の中で音を立てて落ち葉を踏む琥珀さん  この場面もそうだけど言葉ではなく行動描写で琥珀さんの意図が描かれるの、最後まで意図を話さなかった彼女ならではの描写ですね…となる


・シキ(四季)と志貴のこのコーヒーを片手に会話をする情緒的な2人の会話、好きなシーンの一つです

雑にコインを渡して雑にコーヒーを投げる2人の下りも、なんでもない会話の空気感も、ドライに去って行く別れのシーンも スーーッと染み込んでくる様な描写が読んでいて凄い心地が良い…

志貴と四季 何も無ければこんな風にずっと気が合う仲で会話を交わしていたんだろうなあと思うけど、でもそれは有り得ないifの話で

幕間の様な お互いの事を思い出さずとも、子供の頃と同じ様な2人の最後の会話だったんだろうか

 


・未来視 未来死

タイトルさあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あーーーーーー文字通りの未来視、未来死なんですね………インタールードの様な夢の未来視の話


・いやーーー、具合が悪くてどうかしてたって琥珀さんに謝るの 慎久と同じじゃんか…

・慎久の部屋の鍵が空いていておわ……となってしまった全部琥珀さんの手のひらの上だ


翡翠にとって、志貴が居たあの2年間は良い季節だったと……

いや記憶と"季節"という単語で表現するの、最近見た事あるんですよね〜〜〜!!!!(LB6章)

2021年の作品に出て来た表現が約20年前の作品にもあって嬉しくなってしまったし思わず興奮してしまった、那須きのこ…

 


・シキを外に出した誰か。琥珀さんですよね………

秋葉は琥珀さんの事を全て知った上で志貴にさえ手を出さなければ許すという事で、だから琥珀さんと志貴が2人きりになっていた事にも過剰に怒っていたし2人を合わせないようにしていたと

  それでいて秋葉は志貴との関係において琥珀さん以上の優位性を保とうとしているから志貴に対する秘密もこれまでのルート以上に積極的に話しているんだなこれ…でもこれ、"琥珀"ルートなんですよね秋葉の思いが報われない話、という事が前提としてあるのにこういう描写が出るのキツいよ……


"━━━悲しい事は簡単に目に付くし、

             倖せは、難しすぎて解らない。"

月姫という物語を象徴するかの様な言葉ですよね…

アルクェイドもシエル先輩も秋葉も翡翠もそれこそ琥珀さんも、どこか悲しい、一人一人が昏い部分をみんな持っていて 彼女達にとっての倖せが何なのかは容易には見つからないけど、それでも最後にその答えが得られるような そういう綺麗な物語なんですよね月姫

 


・「兄さんは誰だって好きになれるし、誰だって許してしまう」

「……けどそれは、1番になりたい者にとっては残酷だわ。兄さんにとっては誰だって等価値にすぎない。私も琥珀翡翠も、みんな同じ所にいるだけ。」

この台詞が効いてくるのーーー………そうですよね 秋葉は琥珀さんには取らせないと、志貴に対して積極的に接していたにも関わらず志貴は琥珀さんの事を愛しているとここに来て気付いてしまったんですよ 分かってはいたけど少し引っかかる様な、チクッと来る苦さがある


・ああ、あの未来視はあの夢はシキの最期のものだったのか……

四季と志貴が交わしたあの夜の会話、四季(四季)は死ぬ前に

 


琥珀さんの涙…………

琥珀さんも、ようやく会えたんですよ志貴というあの窓から見ていた男の子に……

翡翠琥珀さんも、本当の意味で八年前から思っていた志貴と会えたシーンのイラストが本当に美しいものなんですよね…見入ってしまう

・ズッッッッッッッッッッッル  志貴にある意味初めてを貰う琥珀さん犯罪的にズルい反則だろ!!!!!!!!!!!!

琥珀さんの志貴への思い、翡翠ルートでも書かれてた様に 確かにそれは八つ当たりでもあり恨みでもあるんですよね…でもそれは彼女の置かれた状況においてはある意味当たり前の感情なのかもしれない

翡翠という役割を演じていた琥珀さんの楽しそうな姿や優しい振る舞いも、琥珀さんのそれは芝居じゃなく 琥珀さんという女の子の本物なんだな……


・あ〜〜〜!!!!!!!!最後のルートで再び、最初のロアという敵と相対した時と同じ場所の色々な意味でも月姫の象徴する学校という場所に最後に舞台が戻って来るんですね!!!!!!!

・"大気ごと。赤い髪を、切り殺した。"

直死の魔眼〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!

もう何だってこんなに格好良いんだ直死の魔眼の描写は さながら浅上藤乃の魔眼の線を殺した様に、そこに"有る"ものなら殺すというこの直死の魔眼の描写はいつだってテンション上がってしまう


・もう人という存在からは離れてしまった秋葉…どんな手段を選んででも志貴を振り向かせようとしたけれどそれはもう琥珀さんという存在を愛してしまっている志貴は振り向くことは出来ないんですよね  誰だって好きになれるし許してしまう、でもそれは志貴の一番になりたい者にとっては残酷という秋葉の台詞が結果的には他ならぬ秋葉に向いてしまったのが辛いなあ…

・志貴が一番愛している存在である琥珀さんを秋葉が貫いてしまってそれが志貴にとって相手を殺す意識のトリガーになってしまうの、これ学校という場所も含めて最初のアルクルートでの志貴・アルク・ロアの3人の構図のセルフオマージュになっているんですねこれ!!!!!

 


遠野志貴から七夜志貴に切り替わった志貴、だから"七つ夜"か……

・いやいやいや七夜志貴の台詞も思考の描写、全てがあまりに格好良過ぎるしもうきのこの"そういう"格好良さ全開ノリッノリで最高!!!!!!となるしこの秋葉にも全く容赦が無いバチバチに"七夜志貴"のスイッチが切り替わった秋葉との戦闘、間違いなく月姫で一番好きな戦闘シーンですよ

"未来視 未来死"においての四季の結末を七夜志貴が受け継ぎ同じ相手である秋葉と戦うのさあ!!!!もう完全に今までとは全く逆の、"七夜志貴"が四季に実質的に助けられているっていう秋葉との2対1の構図になっているのあまりに熱すぎるだろ

・七夜に切り替わってしまった上でそれでも最後、秋葉を殺すという最後の一線は"遠野志貴"が守ったと…


琥珀さんにとってはそうするしか無かった、それしか無かった 生きる為の目的がそれしか無かっただけなんですよ

志貴も秋葉もシキも琥珀も誰も悪くなかった、そうするしか無かっただけで   だからこそどうしてこうなってしまったんだ…っていう気持ちが改めて込み上げてきてしまう

 

琥珀さん…!!!!

ああ、好きという何よりも純粋な琥珀さんの"感情"が秋葉を救ったんですね…………………

 

○トゥルーエンディング


"日向の夢"…翡翠ルートのグッドで志貴が零していた、あの琥珀さんに幸せになって欲しかったという言葉が叶うお話だからこそ このタイトルなんですね…


翡翠から琥珀さんへの愛も、琥珀さんから翡翠への愛も 2人ともお互いが大切な存在で、だからこそどちらも心から幸せを願っている愛が本当に美しいんだ


今まで夜の暗い森として描かれて来た七夜志貴の故郷には一面の向日葵が咲いていて

眩しい程に綺麗な青空と太陽と向日葵の中に輝く琥珀さんの笑顔………………


目に染みる程にどこまでも綺麗な情景で、もうこれ以上ないくらい良い 最後のルートとして最高に美しいエンディングでした

この琥珀さんの笑顔がここまで走って来た上での何よりもの報酬ですよ…


本当に良かった、良い物語だったよ月姫 こうして最後まで読み終える事が出来て良かった

 

 

 


○月蝕


タイトル画面!!!!!!!終わってない、彼の最後の物語!!!!!!!!!!!


蒼崎青子という志貴にとっての先生との再開と問答、遠野志貴にとっての物語はこれが終着なんですね

どうあれ遠野志貴の命は長くない それでも彼には後悔はなく、辿って来た楽しかった思い出はこれからの遠野志貴の幸せを照らしていくんだ…

月の輝きに照らされた青子先生の姿もまた綺麗な情景だなあ……

 


駆け抜けて来た月の物語、本当に幸せな時間でした

 

 

 

月姫、ずーーーーっとプレイしたくて絶対いつかプレイするぞと思っていたので ここまで読み終える事が出来て改めて良かったなと思います  ああ本当に楽しかった…!!!!

物語の中、色んな感情が去来して来て辛さが込み上げてくる部分も確かにあったけれども、それでも最後には夜が明けて綺麗な青空が目に染み込んでくるんですよね…素敵な作品だったなあ……

 


そして月姫をクリアしたという事は歌月十夜やプラスディスク、メルブラといった外伝作品をようやく存分に楽しむ事が出来るという事ですよね!!!楽しみ!!!!

そしてもうなんと言っても月姫リメイクがもう発売直前に迫っている(これ手直しで書いてる今もう発売してます)状況、月姫をクリアした感情もありつつのリメイクなのでプレイしたら若干脳バグりそうですがとにかくまだまだ月姫の世界を堪能出来る喜び…もうこれでもかと言うくらい堪能するぞ……やって行きますよ……………