月姫 翡翠ルート感想
以下感想です
もう何度声出たか分からない、もう後半に至っては終始叫んでた
もう本当に、辛いというか痛い… 痛いけどその終わりがあまりに美しいものだった
今までで1番感情吐きながら読み進めたし、終わってからずっと感情引きずって次の日何も出来なかったくらいに一番刺さった話だった
失ったものは多く、もう取り戻せないものだけど それでも翡翠が歩むこれからの未来がどうか少しでも多く幸せなものでありますように
全部を乗り越えて幸せになろうとする彼女の強さも終わった後の青い空の情景が目に焼き付いている翡翠が好きだ……………という感情
・さつきさんの話
さつきさん、アルク・シエルルートでのネロの様に裏ルートでの共通の中ボスみたいな立ち位置なのかと思っていたら秋葉ルートの時と内容がかなり変わっていて、ああここも変わるんか……となったし
月姫やっぱりルート共通の話が本当に少ないので毎回違うルートやる度に全然違う!!って驚いてる気がする 楽しい
志貴の血についての話を前のルートで読んだ後なので、ここら辺のさつきさんの話も解像度が上がったというか 志貴の衝動の描写にかなり納得しながら読める感じがあった
・"━━━━━━━意識が/反転/する。"
この台詞はここのシーンだったのか〜!!!!メチャメチャにテンション上がってしまった
月姫、Twitter等で本編の画像がたまに流れて来る事があって良いなあ…とまだ買える状況じゃなかった当時思っていたけど、実際にプレイをして生でその場面に立ち会うと本当にあったんだ…!みたいな嬉しさがある
・全然違う結末になってる………………
秋葉√でも書いたけど空の境界の話の中でチャンネルを外れてしまった存在不適合者を適合者に戻すには殺すしかないっていう話、正にさつきさんにも当てはまる話で 改めて人の輪から外れてしまった、死徒になってしまったさつきさんを志貴は殺すしか無くてそれは前のルートとも同じ結末なのがああやっぱりこうなってしまうんだな…と辛かった
そうか、志貴がここまで女の子と真剣に向き合うのはさつきさんが初めてだから…
・歓迎会の準備の選択肢、秋葉の部屋に行く選択肢が消えてておお…となった こういう所でああもう違うルートなんだなと感じる
・翡翠は料理下手で掃除得意で、琥珀さんは逆に料理上手で掃除下手という凸凹な感じで良い
・琥珀さんが指を切ってしまったシーン、今までのイメージとは離れた琥珀さんの別の一面がここで初めて垣間見えて滅茶苦茶ゾワッとしてしまった
自分を人形と思い込んで痛みを感じないようにするっていう処置も絶対に良い方法では無いじゃないんだよ…となったし何より痛みは耐えるものではなく訴えるものだから……
翡翠が志貴を見送るいつもの朝の風景も、朝のベッドでの翡翠とのシーンを見た後だとまた違った印象を抱くし一つの描写を挟んだだけでこういう厚みが出て来るの凄いなあという
・志貴をいつも起こしてくれる、志貴の夢を覚まして現実という朝の光に連れ出してくれる翡翠の姿はやっぱり志貴を最初に連れ出してくれた女の子と同じ構図になるんだよな…
・広場で志貴の胸の傷が開いてからの秋葉と翡翠の下り、そうですよねここも変わって来ますよね!!!!!!
いつもなら翡翠に手を上げようとした秋葉を止める流れだけどそうじゃなく翡翠が秋葉と向き合って会話してるし、琥珀さんは居ないってどういう事ですか …
・七夜一族襲撃の話(OPのあれ)、遂に本編で見れた
漫画版にあった慎久の手記と七夜一族襲撃の話は翡翠ルートでの内容だったんですね…いやこの、月姫を進める毎に漫画版がいかに丁寧に描かれていたのかが分かって行くな
赤い鬼、というのは漫画版で描かれてでいた軋間紅摩の事なのかな…?
翡翠ならではの表情の滲み出る豊かさや喜怒哀楽が本当に良い、そういう子なんだよな
・志貴の思い出話、完全に琥珀さん(翡翠)なので志貴から直接自分の思い出話を聞かされてちょっと照れてる翡翠かわいいし笑った
「はい。楽しいです、わたし」
本当に嬉しそうな笑顔〜〜〜!!!!
・うわもうこれ前のルートの比じゃない 身体の機能を失ってほぼ寝たきりになってる志貴、HFに近い描写のキツさがあるよ……
翡翠は今まで苦しんでいる志貴に目の前にして触れる事が出来なくて、翡翠自身もそこに苦しんでいて…だからせめてもの志貴に対する出来ることは我慢する事だから 痛みで感情を押し殺して志貴の八つ当たりに耐えているの辛………
志貴の身体に触れた翡翠、無表情として感情を押し殺したあの瞬間にこの覚悟を決めていたんだろうか
・ああ、やっぱりそう。あの子は翡翠で、あの言葉は "わたしを信じてくれていいよ"という言葉だったんだ…………
あああ"志貴"と…翡翠が名前だけで呼ぶの…
・うわドアを開けた後の翡翠のイラスト良過ぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ようやく、ようやく全ての答え合わせですね…
志貴が約束した、遠野志貴に最初に光を見せて連れ出してくれたあの女の子は、他でもない翡翠だったんだと………
そしてそうなるとやっぱりあの窓の子は琥珀さんだった=リボンを渡してくれた子という事になるけど 予想はしていたけどマジか…
・思い出の色を取り戻すの泣いてしまった
遠野志貴という存在を光に連れ出してずっと見守っていてくれた、あの約束を交わした翡翠という少女にようやく ようやく会えたんですよ……翡翠………
・琥珀さんは慎久に感応者としての力を使っていたという事は、慎久の手記に私の行為にあの子供は耐えられないだろう〜みたいな事が書いてあったと思うんですけどそれ琥珀さんになるんですか いやマジで?だからああいう昏いというかレ目の表情だったの…?嘘でしょ
・あの薬を飲まされた時の翡翠は琥珀さんだったというとんでもない事実が判明してしまった
じゃあやっぱり違和感のあったあの笑った表情や志貴に話した思い出も琥珀さんのものと…いや納得したけどどんな気持ちで整理したら良いんだ
「わたし、子供のころから志貴さまとこうして話がしたかったんですから」という台詞もそういう…
あの思い出話が琥珀さんなら琥珀さんにとって志貴は光を見せてくれた人じゃん………毎日祈るように志貴を思っていた………
タスケテ うっっっっっっっっわ………………
助けて、という感情しか浮かばなかったって あああ……
いや"だから人形になってしまえばいい"ってもうあの時琥珀さんが指を切った時に言っていた事じゃんこんな嫌な予感当たって欲しくなかった
・うわ〜〜〜〜………漫画版の描写の通り七夜一族を襲撃したのは慎久の手によるもので、志貴の母親を殺したのも志貴の胸に傷を付けたのも慎久がやったんだな
じゃあシエルルートの最後に出て来たあの子供(七夜志貴)の胸の傷はこれだったんですね
・どうしてこんな事になってしまったの……………
いや、通って来ているんですよ 秋葉ルートをこのルートの前に読んでいるんですよ……秋葉ルートのエンディング、2つともやっぱり辛い思いがあってそれでも前を向くことが出来たトゥルーで気持ちを直せたんですけど
そんな話の後に秋葉が死ぬという今回のこのルート、そんな事あります? いや、辛い…
○トゥルーエンディング
彼女がいつもの表情と変わらずに自分の過去を話す場面、読み進めながら打ちのめされる様なキツさがあったのにその上で なんでまた死ぬ場面を見なきゃいけないんだ
琥珀さんの死、一番辛いしキツいし重い
鍵をかけて志貴に薬を飲ませたあのシーンの琥珀さんは希望がある事を知らなければ自分の状況(絶望)を自覚するが事ないまま居られたのに、貴方がそれを教えてしまったという恨みを孕んだ台詞 そういう事だったんですね……
でもそんな恨みの入った言葉を志貴にぶつけたり、もう秋葉は居ないのに秋葉の部屋にお茶を淹れていたり そういうのって全部感情的な行動だし、人間的な行動だなと個人的に感じて だからもう失ったものは戻らないけど、それでも彼女に生きて欲しかった
でもそうはならなくて 彼女が、琥珀さんが自ら命を絶つ選択をしたのがあまりに辛い
死んでしまったら何もかもそこで終わってしまうんですよ………
でも最後の最期、自分を人形と思い込んで生きてきた彼女は"痛い"っていう人間の感情を持ったんですよね それが救いなんて言いたくないけど、それでも人間として終えられたのかな……
翡翠が異性と触れる事がダメだったのは、姉が汚されないために守り続けてくれていた自分という存在の綺麗さを守り通すという思いの下で通し続けた意思だったんですね…
琥珀という少女の夢は翡翠に守られ、そしてこれから叶えられて行く
失ったものは戻らないけれど それでもそれを受け止めて翡翠は翡翠として歩み出していくんだな…なんて綺麗な終わり方……
○グッドエンディング
ああ、琥珀さんの自殺は"翡翠"を翡翠に返すための行為でもあって
翡翠が幸せだったという言葉を飲み込んだのは、それを言ってしまえば琥珀さんの行動は無為なものになってしまうからと……
毒を殺すという事、アルクが以前言っていたように生物以外の線を視るという事は違うチャンネルに頭を無理やり切り替えるという事なので当然脳の負担はヤバいはずで実際眼球の機能を志貴は失ったけどそれは一時的なモノということで安心したというか…神経の方なのね…
琥珀さんの記憶喪失………でも琥珀さんにとってはこれで良かったのかもしれない、そう思うしかないですよ
七夜!!!!!それはつまり窓際の少女が見ていた、憧れていた男の子の名前なんだよな
最後の翡翠、あまりにもズルすぎないですか
プレイしていて一番好きかもしれない…と何度もなっていたんですけど完全にここで持って行かれた翡翠が一番好きです……………
生きていることはそれだけで楽しいんだよ……確かにみんな生きている喜びを噛み締めてみんな幸せになってくれ……
"できることなら、俺はあの琥珀さんに幸せになってほしかった。
……それはもう叶わない望みだ。
だからそんな願いはこれっきりにしよう、と。"
こんな台詞を見た後に琥珀さんルートがまだ残ってるんですよ どういう結末になるのかは分からないしどうなっても受け入れるけど、少しでも志貴の言うあの琥珀さんが幸せになってくれるお話を願っています…